光線治療とは
特殊な機械で太陽と同じような特性の光を人工的につくり、その光をからだにあてることで細胞を活性化させて自然治癒力を高めたり、臓器の機能を高める治療法です。
また、光線療法はデンマークの博士が重い皮膚疾患を完治させた事が始まりで、博士はその功績で1903年にノーベル賞を受賞しました。
光線治療の主な効果
・痛みの軽減
光と温熱作用で血行を改善し、痛みのもとになっている物質をからだから速やかに除去します。また炎症を抑える作用が高いため、痛みと腫れをともなう様々な疾患に有効です。
・皮膚疾患やニキビの改善、予防
紫外線により、皮膚疾患の原因の1つである細菌の殺菌を行います。
また、かゆみの原因である炎症や免疫異常を正常に戻し、かゆみを抑えます。
・生体リズム(※1)の調整
生体リズムに関係する様々なホルモンの分泌を促進します。特に脳内でつくられるホルモンは不眠、時差ぼけ、季節性うつなどの改善にも作用します。
※1:体内時計がきざむリズム(朝起きて夜眠るなど)
Q&A
Q.光線治療に使われる紫外線は発がんなどの心配はないですか?
A.からだに有害とされている短波調紫外線は含まれず、また使用される紫外線の量もごくわずかのため、太陽のような皮膚への強い影響の心配はありません。
Q.光線治療をできない場合はありますか?
A.医師から太陽光を浴びることを禁止されている病気(色素性乾皮症、全身性エリテマトーデス、色素性乾皮症、ポルフィリン症など)や、日光過敏症を誘発しやすい処方薬を使っている方は使用できません。
Q.光線は衣服の上からあびるのですか?
A. 薄い衣類やストッキングであっても温熱や光が極度に弱まり、治療効果は期待できません。原則的には素肌に直接照射になります。